AIに「Googleのパスワード」を渡す前に ― 便利さとアカウントの安全を両立する考え方
きっかけは、ランニング写真の取り込み
ランニング日記のBotに、Googleフォトの写真を取り込んでもらおうとしたときのことです。最初に思いついたのは「BotにGoogleアカウントでログインしてもらえばいい」という方法でした。
でも、Botのほうから止められました。Botがブラウザで直接Googleにログインすると、いつもと違う環境からのアクセスとして扱われて、セキュリティ確認やブロックが起きやすい、という理由です。
Googleは、止まったら困る「生活のインフラ」
Googleアカウントは、メールもカレンダーも写真も、ほかのサービスへのログインもまとめて支えています。私にとっても、多くの人にとっても、生活と仕事の土台になっているシステムです。
もし不審なアクセスと判断されてアカウントがロックされたり、最悪の場合凍結されたりしたら、写真どころではありません。ちょっと便利にするためだけに、そのリスクを抱えるわけにはいきません。
正規の連携と、Botによる直接ログインは別物
ここで大事なのは、「AIにGoogleを触らせること」が全部危ないわけではない、という点です。
- 正規の連携(コネクター):サービス側が用意した公式の仕組みで許可を出す方法です。どこまで触ってよいかを自分で決められて、あとから取り消すこともできます。Googleが想定している使い方なので、アカウントが疑われる心配はまずありません。
- Botがブラウザで直接ログイン:人間のふりをしてパスワードでログインする方法です。Google側から見ると「いつもと違う場所からの不審なログイン」に見えることがあり、確認やロックの引き金になりかねません。
同じ「AIがGoogleを使う」でも、この2つはまったく別物です。
私が選んだのは「見せる範囲を自分で決める」方法
最終的には、次のやり方に落ち着きました。
- Googleフォトで、Botに見せたい写真だけを入れたアルバムを自分の手で作る
- そのアルバムだけを共有リンクで公開する
- Botにはそのリンクだけを渡す
これなら、Botは私のアカウントに一切ログインしません。見えるのはアルバムに入れた写真だけで、ほかの写真もメールも見えません。用が済んだら共有を止めれば終わりです。
守りたいもののために、あえて手作業を残す
前のコラムでは「設定は全部自分でやるもの、という思い込みを手放そう」と書きました。今回はその逆に見えるかもしれません。
でも、考え方は同じです。Botに頼めることは頼む。そのうえで、アカウントの入り口や見せる範囲のように、失うと取り返しがつかない部分だけは人間が決める。どこを任せてどこを自分で押さえるかを決めるのが、AI時代の使い手の仕事なのだと思います。
まとめ:AIとGoogleを付き合わせるときのチェックポイント
- 公式の連携が用意されているなら、まずそれを使う
- BotにGoogleのパスワードでログインさせるのは避ける
- 見せる必要があるものは、範囲を絞った共有リンクで渡す
- 迷ったら、Botに「いちばん安全な方法は?」と聞いてみる
- 最後に何を許可するかは、自分で確認して決める
Written with StackEdit.


